顎関節症の薬物療法 横浜・中川駅前歯科クリニック

顎関節症(がくかんせつしょう)の治療では、症状を改善させるために薬物療法がおこなわれることがあります。

初期の治療では、鎮痛薬の服用など痛みを取り除く治療がおこなわれ、慢性化した場合は抗うつ薬の服用など、神経障害性疼痛や心因性疼痛の治療がおこなわれます。



鎮痛薬

あごの関節や関節周囲の筋肉の痛みが強いときは、鎮痛薬による治療をおこなわれます。

急性期の痛みには、ロキソニン、ボルタレンなどの非ステロイド性抗炎症薬が使用されることもありますが、服用期間が長くなることが多く、この場合は身体への負担が少ないカロナールが多く使用されます。慢性期の痛みには、トラムセットが有効なことがあります。


顎関節症の治療で使用される鎮痛薬
カロナール(アセトアミノフェン)/フェナゾックス(アンフェナクナトリウム)/インテパンsp25(インドメタシン)/ロキソニン(ロキソプロフェン)/ボルタレン(ジクロフェナックナトリウム)/ナイキサン(ナプロキセン)/トラムセット(アセトアミノフェン、トラマドール合剤)

薬

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漢方薬

2018年4月に漢方薬による顎関節症治療が健康保険適応になりました。葛根湯(かっこんとう)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)などの漢方薬が症状に応じて使用されます。

テレビCMの影響で風邪薬のイメージが強い葛根湯ですが、葛根湯は顎関節症、肩こり、上半身の神経痛の治療で多く使用されます。

漢方薬



筋弛緩薬

テルネリン(チザニジン)、ミオナール(エペリゾン)などの筋弛緩薬(きんしかんやく)は、整形外科では痛みを伴う筋肉のこりの改善に使用されています。顎関節症の治療に使用されることもありますが、眠気やだるさなどの副作用があるため、最近ではあまり使用されなくなってきました。

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ベンゾジアゼピン系薬物

ベンゾジアゼピン系薬物は不眠症、不安障害、パニック障害などの治療に使用される薬ですが、睡眠中の歯ぎしりを原因とする顎関節の痛みや疲労感がある場合は、睡眠の改善と筋肉の緊張をやわらげるために使用されます。

薬に依存性があるため、可能であれば1〜2週間以内の服用とします。デパス(エチゾラム)、ハルシオン(トリアゾラム)、レンドルミン(ブロチゾラム)などは薬物依存をおこしやすいので注意が必要となります。薬物依存になると、薬の中断が症状を悪化させることがあるため、薬の服用をやめることが困難になります。

痛み

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ボツリヌス毒素製剤

ボツリヌス菌が出す毒素を使用したもので、筋肉が収縮できないようにすることで、筋肉の緊張をやわらげる効果があります。強い睡眠中の歯ぎしりや食いしばりによる顎関節の痛みや疲労感の改善に有効なことがあります。健康保険は適応にならず、高額な費用がかかります。

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そのほか

慢性化の顎関節症には、三環系抗うつ薬・トリプタノール(アミノトリプチン)や神経障害性疼痛や線維筋痛症の治療薬であるリリカ(プレガバリン)が使用されます。これらの薬は脳の中枢で痛みを抑える効果があるほか、睡眠改善効果も得られるため、不眠を伴う難治性の顎関節痛にも効果が期待できます。

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