症状としては朝のこわばりが特徴で、関節リウマチの活動期には微熱、体重減少、疲労感、貧血などの症状がみられます。約2割の患者さんがシェーグレン症候群を合併します。
●関節リウマチと歯科
関節リウマチを発症すると歯周病が重症化しやすいほか、顎関節症、開口障害、睡眠時無呼吸症候群など下記の病気を発症しやすくなります。
1)歯周病 関節リウマチの発症に関与 歯周病が重症化しやすい
歯周病菌の感染が関節リウマチ発症要因の一つと考えられているほか、関節リウマチの患者さんは重症の歯周病が多く、歯周病が関節リウマチの進行に影響を及ぼしているとされています。また、歯周病治療をおこなうと関節リウマチの症状が改善することもあります。
関連するページ 歯周病 歯周病と関節リウマチ
2)顎関節症(がくかんせつしょう)
あごの痛み、こわばり
関節リウマチによって下あごの骨(下顎頭)が破壊され、あごの関節の痛み、腫れ、こわばりのほか、口を開けると音がするなどの症状があらわれます。
関連するページ 顎関節症 進行性下顎頭吸収
3)開口障害 口が大きく開けられない
顎関節症と同様に下あごの骨が破壊されることにより、大きく口を開けにくくなります。男性よりも女性、関節リウマチを発症してからの期間が長い人ほど口を開けられる量が小さい傾向があり、歯科治療が困難になることがあります。
4)いびき 睡眠時無呼吸症候群 気道が狭くなり睡眠中に呼吸が止まる
下あごの骨の破壊により、下あごが後方に移動することにより気道が狭くなり、睡眠中にいびきをかいたり、呼吸が止まる病気である睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなります。
関連するページ いびき・睡眠時無呼吸症候群 睡眠時無呼吸症候群と顔の形、歯並びとの関係
5)不正咬合 前歯がかみ合わない、出っ歯
下あごの骨の破壊により前歯がかみ合わない開口(開咬)という症状がおきたり、下あごが後方に移動することにより出っ歯(上顎前突)
になることがあります。
関連するページ 矯正歯科・歯並び
6)ドライマウス シェーグレン症候群 口が渇く
関節リウマチの患者さんの2割は唾液が減少して口内が渇く病気であるシェーグレン症候群を発症しているとされています。
関連するページ ドライマウス(口腔乾燥症) シェーグレン症候群
7)虫歯 唾液の減少により虫歯になりやすい
唾液の減少、不十分な歯みがき等により虫歯になりやすくなります。歩行困難による行動制限は歯科受診(定期検診)の低下につながり、これも虫歯の原因になります。
関連するページ 虫歯 歯科検診
8)口腔カンジダ症 免疫低下、唾液減少によりカビが繁殖しやすい
ステロイド薬や免疫抑制剤の服用、唾液の減少により口内にカビが繁殖し、口内がヒリヒリ痛む、食べ物の味を感じにくい(味覚障害)などの症状があらわれることがあります。
関連するページ 口腔カンジダ症 原因 治療 Q&A
9)顎骨壊死 骨粗鬆症の薬によりあごの骨が腐ることがある
ステロイド薬の長期服用による骨粗鬆症を防ぐための薬によって、あごの骨が腐ってしまう(顎骨壊死)ことがあります。口内を清潔にするなど、しっかり予防をおこなえば防ぐことができます。
関連するページ 骨粗鬆症と歯科治療 Q&A ステロイド療法をお受けになられている方
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関連するページ 全身のご病気、障害、こころの病気をおもちの方の歯科治療