掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)について
掌蹠膿疱症は、手のひら(掌)や足の裏(蹠)に膿(うみ、膿疱)がたまる病気です。
小さな水ぶくれが生じて、膿に変化します。次第に皮膚が赤くなったり、膿が茶褐色、暗黄色に変化してかさぶた(痂皮)になり、表層が剥がれ落ちてきます。症状は良くなったり、悪くなったりを繰り返します。一般に治るまでに3~7年ほどかかるといわれています。
歯の根の膿、歯周病、親知らず、扁桃、副鼻腔、リンパ節などの病巣感染、歯科金属アレルギーを誘因として発症するとされています。ビオチン欠乏も原因として考えられています。
国内患者数は13万人(東京大学調査)とされていますが、病気に気付かない人、単なる湿疹や水虫と診断されてしまう人も多く、実際はその数倍の患者数がいるのではないかとされています。女性に多い病気です。
治療は皮膚科を中心に、歯科、口腔外科、内科、耳鼻咽喉科、整形外科などで、軟膏の使用、病巣感染の治療が主におこなわれます。
医科では、軟膏の使用、薬の服用、扁桃の除去、光線療法、ビオチン療法、禁煙等の治療をおこないます。歯科では、歯の根の治療、歯周病治療、親知らずの抜歯、金属アレルギー治療をおこないます。
2018年末にモノクローナル抗体製剤「トレムフィア」が厚生労働省に認可され、治療の効果が期待されています。
掌蹠膿疱症は歯科医師にはほとんど知られていない病気です。同様に、掌蹠膿疱症が歯の根の治療、歯周病治療、金属アレルギー治療等により治ることがあることもほとんど知られていません。
当クリニックについて
掌蹠膿疱症に対応した金属アレルギーの各種検査や治療、歯の根の治療、歯周病治療、親知らずの抜歯をおこなっています。治療をおこなう歯科医院が殆どないため、多くの方が遠方からの来院となっています(当クリニックの特徴、治療データ)。
皮膚科、耳鼻咽喉科など、他科と連携して治療をおこなっています。
通院しやすい駅前に立地。横浜、新横浜、渋谷、二子玉川、自由が丘、町田、長津田、日吉、溝の口などのターミナル駅からも30分圏内と近く、遠方からも来院しやすい歯科医院です(交通アクセス)。
ご不明な点などがありましたら、お気軽にご相談、ご来院ください。メールでもご相談をお受けしております。ご来院の際はお手数ですがご予約(電話番号:045-910-2277)をお願いいたします。