唾液分泌過多症

唾液分泌過多症とは.

唾液分泌過多症は唾液が多いと感じてしまう状態で、唾液分泌過剰症、唾液分泌異常症、流涎(りゅうぜん)症などともいわれます。

原因としては実際に唾液が増加する「真性唾液過多症」、飲み込み障害や心因性により唾液が多いと感じてしまう「仮性唾液分泌過多症」があります。

心因性の場合は、もともとの強迫的な性格、不安障害、育児や仕事などのストレス、友人や家族からの唾液を飲み込む音が大きいとの指摘、会話中に唾液が多いとの指摘のほか、つわりなどの一時的な唾液の増加をきっかけとして唾液に敏感になり発症します。


唾液分泌過多症の原因
1)真性唾液分泌過多症(実際に唾液が増加)
脳性麻痺パーキンソン病てんかん/発作性交感神経過活動(外傷性脳損傷、くも膜下出血、無酸素脳損傷、脳内出血)/口やのどの神経麻痺/水銀・ヒ素中毒/薬物中毒(麻薬ほか)/入れ歯の不適合口内炎/舌炎/歯が生える時期/つわり ほか

2)仮性唾液分泌過多症(唾液は増加していない)
心因性(強迫的な性格、ストレス、うつ病、不安障害)/環境の変化(妊娠、出産、進学、就職)/嚥下障害(飲み込み障害)口腔異常感症/顔面神経麻痺/巨舌症/口やのどの炎症、腫瘍、手術後/重症心身障害者/高齢者/認知症 ほか

ストレス



仮性唾液分泌過多症の患者像

唾液は増加していないものの唾液が多いと感じる「仮性唾液分泌過多症」は男性がやや多く、年齢は小学生から高齢者までみられ、高校生~20歳代、50~60歳代が最も多い傾向にあります。

唾液量を計測すると3/4の人が唾液過多ではありませんが、50歳以下では半数が唾液過多となっています。友人や知人による指摘、つわり、自分自身での気付きなどをっきっかけとして、違和感が大きくなったり、感覚がするどくなっていきます(鋭敏化)。



唾液分泌過多症の症状

唾液分泌過多症は、真性唾液分泌過多症は少なく仮性唾液過多症が大半を占めます。

唾液を飲み込めずに常に唾液をティッシュやハンカチに吐く人も多くいます。食事のときは症状が和らぎ、食事以外のときに症状が悪化する傾向があります。主な症状としては下記があります。


主な症状
唾液が多くて苦しい/唾液が多くて精神的に参っている、つらい(10~20代に多い)/食事や授業中に唾液を飲み込む音が気になる(10~20代に多い)/唾液を飲み込む音を消したい(10~20代に多い)/泡の唾液が多い/唾液が多くて話しにくい/口の中に唾液がたまってしまい処理に困っている(高齢者に多い)/よだれが多い/唾液を飲み込めない/食事中は唾液は気にならない/唾液をディッシュやハンカチでいつも拭いている/家の中は唾液を吐き出したティッシュでいっぱいになる

ハンカチ

関連するページ  口腔異常感症  唾液の働き



唾液分泌過多症の検査

一般的なドライマウスの検査をおこない、唾液が多いかを検査します。正常値を大幅に超える場合は唾液分泌過多症が疑われます。

唾液腺の状態(ワルトン管、ステノン管の拡張の有無)を調べるために唾液腺造影検査、どの唾液腺が原因になっているかを調べるためにブロック注射、強迫的な性格やストレスの有無を調べるために心理試験がおこなわれることもあります。

唾液検査

関連するページ  ドライマウス(口腔乾燥症)の検査  唾液の分泌



唾液分泌過多症の治療

カウンセリング、認知行動療法のほか、薬物療法、手術、歯科治療などの治療方法があります。

薬物療法としては抗不安薬、抗てんかん薬、抗ヒスタミン薬、抗コリン薬(ベシケア)、胃薬(ピレンゼピン、ロートエキス)、漢方薬(茵蔯五苓散、五苓散、人参湯、小青竜湯、抑肝散、六君子湯、加味逍遥散)の服用、アトロピン硫酸塩の注射がおこなわれます。

手術療法は1970年代から海外での報告があり、神経切断、唾液腺摘出、唾液腺管移動、唾液腺管結紮(唾液腺をしばる)、ボツリヌス療法(唾液腺に注射)がおこなわれることもあります。主に唾液の5~6割をつくり出す顎下腺(がっかせん)に対しておこなわれます。海外では唾液腺に放射線をあてる治療がおこなわれています。

虫歯や歯周病の治療、合わない入れ歯の調整、歯のクリーニング(清掃)など口内環境を整たり、マウスピースの装着、摂食嚥下治療(食べる機能、飲み込む機能の改善)により症状が改善することもあります。


検診

関連するページ  ボツリヌス療法



唾液分泌過多症の診療科

唾液分泌過多症の治療は心療内科、精神科、歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科などでおこなわれます。



※唾液分泌過多症の治療、ご相談を目的として来院される患者様へ
診療時間を十分に確保して診させていただくため、お手数ですがご来院前に電話(電話番号:
045-910-2277)にてご予約ください。


※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
  青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
  小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
  横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
  南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
  広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
  新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)




関連するページ  ドライマウス(口腔乾燥症)


唾液分泌過多症 横浜・中川駅前歯科クリニック