発達障害のお子さんの偏食
発達障害(神経発達症)のお子さんは食べること拒否したり、
数種類の限られたものしか食べない、たくさん食べる日がある一方で全く食べない日もあり、栄養が足りず入院することもあります。食について本人やご家族にとって不安でつらいことも多くあります。
●偏食の原因
発達障害のお子さんの偏食の原因としては、口腔機能、感覚、栄養の問題があります。
1)口腔機能、運動機能の問題
お口の機能の発達の遅れにより自然に習得していくはずのお口の動きができず、上手く食べることができないことがあります。舌の機能が十分でないために食べ物をのどに送り込めず、いつまでも口の中に食べ物が入っている、丸のみをしてしまうなどです。この時の失敗から食べ慣れた同じ食材を好んで食べてしまうことがあります。
運動機能の問題としてはスプーン、フォークなどの食具を十分に使えず、飲み込みやすいもの、手で食べられるものを好むことがあります。

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2)感覚の問題
感覚過敏によって食材の触感(さくさく、ねばねば、どろどろ等)、味(苦い、しょぱい等)、におい(生くさい、酸っぱい等)に対して嫌な印象をもち、食べられないことがあります。
逆に特定の感覚に過剰なほど好むこともあります。また、同じ食材でも色や形が少し変わることで特徴がつかみにくく、かなり何度も食べないと覚えないこともあります。
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3)栄養の問題
発達障害のお子さんは必要なエネルギー量が同世代よりも少ないため、食べる量も少ないことがあります。炭水化物やお菓子の割合が多くなりがちで、他の栄養素が不足したり、かむ力がつかないことがあります。
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●偏食の改善
偏食の改善はお口の機能を促す治療や栄養の改善をおこなっていきます。当クリニックでは歯科医師、歯科衛生士だけでなく、管理栄養士が在籍しています。お気軽にご相談ください。
1)口腔機能の発達
お口の機能に問題がある場合は、口腔機能発達不全症という病気であることが多く、歯科医師の指導のもとでお口の機能の検査、治療、トレーニングをおこなっていきます。

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2)栄養相談
栄養相談は管理栄養士がおこないます。発達障害のお子さんの成長曲線(身長、体重)は、同世代のお子さんよりも低い傾向がありますが、無理に食べさせたり、食べないことを叱ったりすると、食事をすること自体が嫌いになってしまうことがあります。小さな目標を定め、無理せずスモールステップで進めていきます。
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