Q.睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか?
A.睡眠中に呼吸が止まったり、呼吸の低下が繰り返される病気です。十分に睡眠がとれず、昼間の眠気、集中力の欠如、学習障害、成長障害などがおきることがあります。
学習障害がおきることがあります
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Q.小児の睡眠時無呼吸症候群は珍しい病気ですか?
A.いいえ、決して珍しい病気ではありません。発症率は1〜4%と報告されています。病気にかかっていることに気付かない人がほとんどです。
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Q.男の子がかかる病気ですか?
A.成人は男性が多いのに対し、小児は男女差はありません。
小児は男女差がありません
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Q.3歳の子供のいびきがすごいです。睡眠時無呼吸症候群でしょうか?
A.睡眠時無呼吸症候群の可能性は高いと思われます。
Q.肥満でなければ大丈夫ですか?
A.肥満でなくても睡眠時無呼吸症候群を発症します。大人に比べると、小児は肥満を原因とすることはあまりありません。
小児は肥満を原因とすることはあまりありません
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Q.4歳の子供がいます。身長が低いのは睡眠時無呼吸症候群が原因でしょうか?
A.睡眠時無呼吸症候群が原因となって、低身長となることはあります。
Q.原因は何ですか?
A.小児の睡眠時無呼吸症候群は、アデノイド(咽頭扁桃)肥大と口蓋扁桃(扁桃)肥大によるものが大半です。
Q.睡眠時無呼吸症候群かどうかを見極める方法はありますか?
A.ご家庭でできる方法としては、睡眠中の状態を観察します。いびきが大きい、呼吸ができず苦しそう、息を吸うときに胸がへこむ(陥没呼吸)などの症状があります。
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Q.どのように治していくのでしょうか?
A.主にアデノイド切除、口蓋扁桃摘出をおこなうことにより治していきますが、口呼吸や鼻づまりを治すだけで改善することもあります。
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Q.手術の適応年齢は何歳くらいですか?
A.4〜6歳での手術が多い傾向にあります。
Q.肥満が原因で、睡眠中に呼吸がよく止まっています。すぐに手術をしてもらうことはできますか?
A.手術は出血、痛み、感染などのリスクがあるため、肥満の状態での手術は効果が得られにくいため、減量が先となります。
Q.CPAP(しーぱっぷ)やスリープスプリントによる治療はおこなわないのでしょうか?
A.顔やあごの成長を妨げることがあるため、あまりおこなわれません。
スリープスプリント
関連するページ CPAPについて スリープスプリント
Q.鼻づまりや肥満を治すと、睡眠時無呼吸症候群は治りますか?
A.治ることもあります。少なくとも症状は改善します。
Q.鼻づまりの改善は大切ですか?
A.大切です。小児は鼻づまりがあるだけで、睡眠中に無呼吸がおきることがあります。また、鼻づまりがあると口呼吸となり、口呼吸が続くと下あごは十分発達せず(口腔機能発達不全症)、大人になってからの睡眠時無呼吸症候群の発症要因になることがあります。
Q.アデノイド顔貌とは何ですか?
A.アデノイド肥大によって口呼吸が続くと、常に口が開いたままになります(口唇閉鎖不全症)。すると、口周辺の筋肉が発達せず、小さな下あご、出っ歯、低位舌、顔が面長という特徴的な顔つきになります。これをアデノイド顔貌(ロングフェイス症候群)といいます。
関連するページ 口唇閉鎖不全症(お口ポカン) 低位舌
Q.口腔機能発達不全症とは、どのような病気ですか?
A.障害がないにも関わらず、食べる、話すなどの口の機能が十分に発達していない状態をいいます。本人に自覚症状がないことが多いものの、よく咬めない(咀嚼障害)、飲み込めない(嚥下障害)、発音の異常(構音障害)、口呼吸、いびきなどがあります。
関連するページ 口腔機能発達不全症 口腔機能発達不全症 Q&A
Q.治る病気ですか?
A.多くのお子様は、治療によって完治あるいは改善しています。
Q.再発はありますか?
A.歯並び、肥満を原因として、大人になってから再発することもあります。
Q.睡眠時無呼吸症候群は遺伝しますか?
A.睡眠時無呼吸症候群の発症要因である、あごが小さい、のどが狭い、顔が細長い、肥満といった特徴は遺伝する傾向があります。
関連するページ 睡眠時無呼吸症候群と顔の形、歯並びとの関係
Q.ダウン症の子供がいます。睡眠時無呼吸症候群になりやすいのでしょうか?
A.なりやすいです。ダウン症児は睡眠時無呼吸症候群の発症率は、30〜50%とされています。
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Q.でこぼこの歯並び、小さなあごは治した方がよいでしょうか?
A.子供の頃に矯正治療おこなうことであごを大きくして、気道を広げることは、大人になってからの睡眠時無呼吸症候群の発症予防に有効です。
関連するページ 睡眠時無呼吸症候群と顔の形、歯並びとの関係
Q.あごを大きくする矯正治療はどのようなものですか?
A.床矯正(しょうきょうせい)という装置を使用して、1〜2年かけてあごを大きくしていきます。
床矯正装置
関連するページ 床矯正(しょうきょうせい)
Q.床矯正治療は健康保険が適応になりますか?
A.原則として健康保険適応外となります。
関連するページ 健康保険適応の矯正治療
Q.小児の睡眠時無呼吸症候群は、何科に相談すればよいでしょうか?
A.耳鼻咽喉科、小児科、呼吸器科、循環器科、歯科、矯正歯科などでおこなっています。当クリニックでもご相談をお受けしていますので、お気軽にご来院ください。
Q.相談だけでもできますか?
A.可能です。お気軽にご来院、ご相談ください。
※いびき治療の受診をご希望の方は、お手数ですが事前にご予約ください。
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