Q.フレイルとは何でしょうか?
A.フレイルは、医学の分野で使用されている「
Frailty(フレイルティ)」の日本語訳です。「
Frailty」を日本語に訳すと、虚弱、老衰、脆弱となり、健康と要介護の中間の状態をいいます。日本老年医学会によって2014年に提唱されました。
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Q.なぜフレイルが提唱されたのでしょうか?
A.加齢とともに身体機能が低下して、多くの人が要介護の状態となっていきますが、フレイルは適切な治療によって健康な状態に戻すこともできます。これを多くの人に知ってほしいという考えから、フレイルが提唱されました。
Q.フレイルになりやすい年齢はありますか?
A.若い人でもなりますが、高齢者がなりやすい傾向にあります。
Q.オーラルフレイルとは何でしょうか?
A.オーラルフレイルは、フレイルに「オーラル(oral)」をつけたした言葉です。歯や口の機能が低下して虚弱になる状態をいいます。オーラルフレイルの病名を口腔機能低下症といいます。
Q.オーラルフレイルの原因は何でしょうか?
A.歯の喪失、入れ歯の未使用、ドライマウス(口腔乾燥症)、虫歯、歯周病のほか、認知症、脳卒中、がん、慢性腎臓病などの全身の病気もオーラルフレイルの原因となります。
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Q.オーラルフレイルになっている人は多いのでしょうか?
A.東京大学と神奈川県歯科医師会が2016年におこなった調査では、オーラルフレイルになっている高齢者は43%にもなりました。一方で、オーラルフレイルを知っている人はわずか2%でした。
Q.オーラルフレイルに気付く方法はありますか?
A.奥歯でかめない、食べこぼしがある、むせやすい、口内が乾燥しやすい、滑舌が悪いなどです。自分自身では気付かず、周囲の人が気付くことも多くあります。歯科医院での検査により分かることもあります。
当クリニックでオーラルフレイル(口腔機能低下症)の検査、治療をおこなっています。お気軽にご相談ください。
当クリニックは横浜市歯科医師会のオーラルフレイル相談医、 オーラルフレイル・口腔機能低下症対応医療機関に認定されています。
Q.オーラルフレイルが進むとどうなりますか?
A.低栄養から身体機能の低下が進み、要介護や寝たきりのリスクが高まります。また、死亡リスクも高まります。
Q.オーラルフレイルの検査や予防、治療は、何科でおこなっていますか?
A.一部の歯科、口腔外科でおこなっています。当クリニックでもおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
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Q.オーラルフレイルの検査は健康保険がききますか?
A.オーラルフレイルの検査は、2018年に健康保険が適応になりました。
Q.オーラルフレイルの検査では、どのようなことをおこないますか?
A.歯の状態、口内の乾燥状態、かむ力、舌の力などを検査します。
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Q.オーラルフレイルの治療では、どのようなことをおこないますか?
A.歯や口の機能低下を防ぐために、専門家による口腔ケア、虫歯の治療、入れ歯の作製、口唇や舌の筋力訓練などの治療をおこないます。治療により滑舌、かむ力、飲み込む力が改善します。
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Q.睡眠時無呼吸症候群と関係があると聞いたのですが?
A.関係あります。オーラルフレイルを発症すると、睡眠時無呼吸症候群を発症したり、睡眠時無呼吸症候群の症状が悪化する傾向にあります。
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