Q.フレイルとは何でしょうか?
A.フレイルは、医学の分野で使用されている「
Frailty(フレイルティ)」の日本語訳です。「
Frailty」を日本語に訳すと、虚弱、老衰、脆弱となり、「健康と要介護の中間の状態」をいいます。日本老年医学会によって2014年に提唱されました。
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Q.なぜフレイルが提唱されたのでしょうか?
A.加齢とともに身体機能が低下して、多くの人が要介護の状態となっていきますが、フレイルは適切な治療によって健康な状態に戻すこともできます。これを多くの人に知ってほしいという考えから、フレイルが提唱されました。
当クリニックではオーラルフレイル(口腔機能低下症)の検査、治療をおこなっているほか、下記に認定、指定されています(施設数は2026年4月現在)。お気軽にご相談ください。
1)横浜市
オーラルフレイル相談医(当クリニックを含む市内歯科医院の6%、131施設が認定)
オーラルフレイル・口腔機能低下症対応医療機関(当クリニックを含む市内歯科医院の4%、86施設が認定)
2)神奈川県
かながわオーラルフレイル健康相談実施歯科医療機関(当クリニックを含む県内歯科医院の0.9%、46施設が指定)
Q.フレイルになりやすい年齢はありますか?
A.若い人でもなりますが、高齢者がなりやすい傾向にあります。
Q.オーラルフレイルとは何でしょうか?
A.オーラルフレイルは、フレイルに「オーラル(oral)」をつけたした言葉です。歯や口の機能が低下して虚弱になる状態をいいます。
Q.オーラルフレイルの原因は何でしょうか?
A.歯の喪失、入れ歯の未使用、ドライマウス(口腔乾燥症)、虫歯、歯周病のほか、脳卒中、がん、慢性腎臓病などの全身の病気もオーラルフレイルの原因となります。
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Q.認知症とオーラルフレイルに関係はありますか?
A.非常に深い関係があります。「かむ」という刺激は脳の血流を活発にします。しっかりかめない状態(オーラルフレイル)を放置すると、脳への刺激が減り、認知機能の低下を招くリスクが高まります。認知症予防のためにも、お口のケアは欠かせません。
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Q.入れ歯を使っていればオーラルフレイルは大丈夫ですか?
A.入れ歯は「合っていること」が重要となります。 入れ歯を使っていても、ガタついていたり痛かったりすると十分にかめず、お口の機能はどんどん落ちてしまいます。
関連するページ 入れ歯
Q.薬の量が増えると、お口の健康に影響しますか?
A.意外かもしれませんが影響があります。 多くの薬には副作用として口内の乾燥(ドライマウス)があります。口内が乾くと食べ物が飲み込みにくくなり、虫歯も増えやすくなり、オーラルフレイルとなります。「最近口が乾くのは年のせい」と思わず相談してみてください。
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Q.オーラルフレイルになっている人は多いのでしょうか?
A.2025年の解析では高齢者の22%が該当するとされています。男性よりも女性が多く、年齢では75歳以上で多くなります。
Q.歯がたくさん残っていても、オーラルフレイルになりますか?
A.はい、なります。 オーラルフレイルは「歯の数」だけでなく、「お口の動かし方」の問題も含みます。全ての歯があっても、舌の筋力が落ちていたり、飲み込む力が弱まっていたりすればオーラルフレイルに該当します。
Q.やわらかいものばかり食べるのは良くないですか?
A.逆効果になることがあります。 かむのが大変だからと柔らかいものばかり食べていると、かむための筋肉が衰え、お口の機能は低下します。無理のない範囲で、意識的にかみごたえのある食材を献立に加えることが大切です。
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Q.独り暮らしだとオーラルフレイルになりやすいと聞きました。本当ですか?
A.残念ながら統計的にその傾向があります。 誰かと楽しく会話しながら食事をする機会が減ると、お口を動かす回数が劇的に減ってしまいます。地域の活動に参加したり、電話で誰かと話したりすることも、立派なオーラルフレイル予防になります。
Q.最近、食事中にむせることが増えました。栄養に関係ありますか?
A.「むせる」のは飲み込む力が落ちているサインです。これを放置すると、食べるのがおっくうになり、低栄養から全身の衰え(フレイル)が加速します。少量でも高栄養なものを選んだり、飲み込みを助ける「とろみ」の活用などもアドバイスさせていただいています。
当クリニックでは管理栄養士が在籍して、栄養や食事の面からも口腔機能低下症(オーラルフレイル)の予防や治療をおこなっています(栄養指導)。お気軽にご相談ください。
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Q.お肉が硬くて食べにくいのですが、栄養が偏りませんか?
A.タンパク質不足になるリスクが高いです。 かみにくい場合は、ひき肉料理や煮込み料理、卵、お豆腐などを活用しましょう。また、オーラルフレイル(口腔機能低下症)の検査で「どの力が弱っているか」を調べることで、食べやすくするためのリハビリ方法をお伝えできます。
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Q.オーラルフレイルになると身体にどのよのような影響がありますか?
A.食べる楽しみが減るだけでなく、栄養バランスが偏って全身の筋肉が落ちる「サルコペニア」を招きます。 研究では、オーラルフレイルの人はそうでない人に比べて、要介護認定を受けるリスクが2.4倍、死亡リスクも2.1倍高いというデータが出ています。
Q.オーラルフレイルは、最近よく聞く口腔機能低下症とは何が違うのでしょうか?
A.オーラルフレイルは社会参加や心の衰えまで含む「お口が弱った状態」を指し、口腔機能低下症はその中で検査数値によって診断名がついた「病名」のことをいいます。
Q.オーラルフレイル(口腔機能低下症)の相談、検査、予防、治療は、何科でおこなっていますか?
A.一部の歯科でおこなっています。当クリニックでもおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
関連するページ 口腔機能低下症(オーラルフレイル)の治療
Q.オーラルフレイル(口腔機能低下症)の検査は健康保険がききますか?
A.オーラルフレイルの検査は、2018年に健康保険が適用になりました。
Q.オーラルフレイルの検査では、どのようなことをおこないますか?
A.歯の状態、口内の乾燥状態(
ドライマウス(口腔乾燥症)の検査)、かむ力(
咀嚼能力検査(かむ力の検査))、舌の力(
舌圧測定)などを検査します。
Q.家族がオーラルフレイルかどうか見分けるコツはありますか?
A.食事中の音や時間など下記に注目してください。これらは、オーラルフレイルのサインですが、ご本人が気づきにくいのでご家族が気付いたら優しく声をかけてあげてください。歯科医院での検査で分かることもあります。
食事中に何度もむせる。
以前より食べるのが遅くなった(最後まで食べている。
クチャクチャと音がするようになった(お口が閉じにくくなっている。
食後に口の中に食べかすが残っている。
Q.オーラルフレイル(口腔機能低下症)の治療では、どのようなことをおこないますか?
A.歯や口の機能低下を防ぐために、専門家による口腔ケア、虫歯の治療、入れ歯の作製、口唇や舌の筋力訓練などの治療をおこないます。治療により滑舌、かむ力、飲み込む力が改善します。
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Q.オーラルフレイルです。元の状態に戻すことはできますか?
A.早めに気づけば「健康」な状態に戻ることが可能です。これがオーラルフレイルの最大の特徴です。完全に介護が必要になる前の「グレーゾーン」の段階で、お口の体操や適切な歯科治療や歯のクリーニングをおこなうことで、機能を回復・維持させることができます。
Q.今日から自分でできるオーラルフレイル(口腔機能低下症)の予防法はありますか?
A.毎日の生活に以下の3つの習慣を取り入れてみましょう。詳細は受診の際にお問い合わせください。
1口30回を目安にしっかりかんで食べる。
「パ・タ・カ・ラ」と大きく口を動かして発音し、舌と頬をきたえるお口の体操(パタカラ体操)。
歯科医院で定期的にお口の機能検査(オーラルフレイルの検査)、歯科検診を受けましょう。
Q.忙しくてオーラルフレイル予防の体操が続きません。もっと簡単な方法はありますか?
A.「うがい」を本気でやってみてください。 特別な体操の時間がとれなくても、毎食後のうがいを、頬を思い切り膨らませてガラガラ、ブクブクと力いっぱいおこなうだけで、口周りの筋肉のトレーニングになります。
Q.睡眠時無呼吸症候群と関係があると聞いたのですが?
A.関係あります。オーラルフレイルを発症すると、睡眠時無呼吸症候群を発症したり、睡眠時無呼吸症候群の症状が悪化する傾向にあります。
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※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
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