慢性腎臓病と歯科治療 Q&A 横浜・中川駅前歯科クリニック

Q.慢性腎臓病(CKD)とはどのような病気でしょうか?

A.慢性に経過する全ての腎臓の病気をいいます。初期には自覚症状はありませんが、進行すると、夜間の頻尿、むくみ、だるさ、貧血、息切れなどの症状があらわれるほか、脳梗塞、心筋梗塞のリスクも高まります。



Q.慢性腎臓病の患者数は多いのでしょうか?

A.日本腎臓学会「CKDガイドライン2018」によると、国内患者数は1330万人、20歳以上の8人に1人が患者とされ、新たな国民病ともされています。うち、人工透析を受けている人は33万人となっています。



Q.腎臓はどのような働きをしていますか?

A.血液をろ過して老廃物や塩分を尿として体外に出し、身体に必要なものを再吸収します。そのほか、血液をつくる、血圧を調整する、体液の調節、強い骨をつくるなどの働きがあります。



Q.中川駅前歯科クリニックでは、腎臓病患者の歯科治療をおこなっていますか?

A.おこなっています。お気軽にご来院ください。



Q.透析治療を受けていても歯科治療はできますか?

A.透析治療を受けていても、ほとんどの歯科治療はごく普通にできます。

関連するページ  人工透析と歯科疾患  人工透析と歯科治療



Q.透析を受けて間もないのですが、歯科医院には断られそうで伝えていません。伝えたほうがよいでしょうか?

A.人工透析を受けている患者さんは、使用できない薬、注意しなければならない治療があります。必ず伝えるようにしてください。



Q.慢性腎臓病になると、お口の健康にどのような影響がありますか?

A.虫歯、歯周病、ドライマウス(口腔乾燥症)、口内炎、味覚障害などを発症しやすくなります。歯周病は重症化しやすい傾向があります。

関連するページ  虫歯  歯周病  ドライマウス(口腔乾燥症)  口内炎  味覚障害



Q.透析をしています。ドライマウスは治りますか?

A.
透析患者さんのドライマウスは完治することは難しいのですが、治療により症状を改善させることはできます。

関連するページ  透析中のドライマウス対策



Q.口が渇くのは糖尿病の影響もありますか?

A.あります。糖尿病になると体内の水分が減り、口の中は脱水症状となり渇いていきます。

関連するページ  糖尿病



Q.ドライマウスの治療では、どのようなことをおこないますか?

A.
口の渇きを和らげるために保湿剤を使用したり、薬の服用、唾液を出す訓練、食生活や生活習慣の改善などをおこないます。

関連するページ  ドライマウスの治療で使用される薬剤



Q.慢性腎臓病にかかると、どのような味覚障害があらわれますか?

A.
個人差はありますが、塩味、苦味が感じにくくなるようです。



Q.なぜ、慢性腎臓病になると、歯周病が重症化しやすいのでしょうか?

A.ドライマウスや免疫の低下により、歯垢や歯石が歯につきやすく細菌が繁殖しやすいためです。また、通院時間がとれないなどの理由で、歯周病の予防や治療を受けずに放置している人が多いのも一因です。

関連するページ  歯周病と慢性腎臓病



Q.歯周病に対する対策はありますか?

A.毎日の歯みがきをしっかりおこない、歯科医院で歯周病の予防処置や治療を受けることが大切です。



Q.50代、女性です。糖尿病も合併しています。歯周病に影響はありますか?

A.歯周病は糖尿病の合併症の一つで、糖尿病の症状が悪化すると歯周病の症状も悪化することがあります。歯周病の治療ををおこなうと、糖尿病の症状が改善することがあります。

関連するページ  糖尿病



Q.腎臓病になって20年です。口内炎や血マメがよくできます。

A.ドライマウスや免疫力の低下、かみ合わせの崩壊(多数の虫歯、多数の失った歯)によって口内炎や血マメができやすくなります。



Q.透析を受けている人は虫歯が多いと聞きます。なぜですか?

A.透析患者さんは唾液が少ないこと、歯垢や歯石が著しく歯に付着すること、通院時間がとれない等の理由により虫歯を放置している人が多いためです。

関連するページ  唾液の働き



Q.歯が痛みますが、ロキソニンは処方できないと言われました。

A.慢性腎臓病の症状によっては処方できないことがあります。この場合は、カロナール、立効散(漢方薬)などが処方されます。

関連するページ  歯科医院で処方される鎮痛剤



Q.中川駅前歯科クリニックでは、薬の相談はできますか?

A.できます。薬剤師が在籍していますので、お気軽にご相談ください。

関連するページ  服薬指導(服薬相談)  服薬指導(服薬相談) Q&A



Q.人工透析をしていても抜歯はできますか?

A.できますが、免疫が低下しているため感染しやすく、抗凝固剤の影響等により血が止まりにくく、抜歯後の傷が治りにくいため注意が必要となります。また、透析の日を考慮した歯科受診が必要になります。

関連するページ  抗血栓薬(血液サラサラの薬)と歯科治療



Q.人工透析をしている場合は、抜歯は大きな病院でおこなうのでしょうか?

A.症状にもよりますが、必ずしも大きな病院に受診する必要はありません。当クリニックでもおこなっていますのでご相談ください。



Q.人工透析をしている場合は、抜歯はいつおこなうのがよいでしょうか?

A.
体内の老廃物が透析され全身状態が安定しているため、人工透析の翌日が理想です。



Q.抜歯のときは抗凝固薬や抗血小板薬の服用を中止したほうがよいのでしょうか?

A.
以前は「血が止まりにくい」との考えから、抜歯時に服用を中止、減量して抜歯をおこなっていましたが、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まることから、現在では服用したまま抜歯をおこなうことが多くなっています。



Q.人工透析をしていても、インプラント治療は受けることはできますか?

A.インプラント治療を受けることはできますが、簡単に受けることは難しいといえます。かかりつけの医師、歯科医師と十分に相談したうえで治療をおこなうようにしてください。

関連するページ  インプラント



Q.忙しくて歯科医院に行く時間がありません。治療回数を少なくできますか?

A.
多くの透析患者さんから同様のお声をいただきます。無理のない範囲で治療回数を少なくすることは可能です。お気軽にお申し付けください。



Q.50代、女性の透析患者です。歯科医院に通院する時間がなく、歯がボロボロです。入れ歯を作ったほうがよいでしょうか?

A.入れ歯を使用すると、食べ物がおいしくなる、見た目が若く見える、内臓の負担が軽くなる、栄養が改善される、認知症になりにくいなどの効果があります。ぜひ入れ歯を作製してください。

関連するページ  なぜ入れ歯にするの?



Q.60代、男性です。口臭がすると言われたことがあります。腎臓病が原因ですか?

A.慢性腎臓病が原因のこともあります。腎臓の機能が低下すると老廃物が体外に出されず、血液中の尿素やアンモニアの量が増加して、口の中にも分泌されます。そのため、息がアンモニア臭となることがあります。

関連するページ  腎臓病と口臭



Q.歯のクリーニング(PMTC)はおこなったほうがよいでしょうか?

A.虫歯や歯周病の予防のためにおこなったほうがよいでしょう。

関連するページ  歯のクリーニング(PMTC)  歯のクリーニング(PMTC)の効果



Q.糖尿病と高血圧も合併しています。栄養相談をしてもらうことはできますか?

A.できます。当クリニックには管理栄養士が在籍しています。お気軽にご相談ください。

関連するページ  栄養指導  栄養指導 Q&A  糖尿病の食事療法



Q.食事で気を付けることはありますか?

A.過度の飲酒、脱水、塩分の摂りすぎなどは、腎臓の機能を低下させる要因となるため、注意が必要となります。

関連するページ  慢性腎臓病の食事療法


当クリニックでは、慢性腎臓病の方の歯科治療に対応しています。また、歯科医師、歯科衛生士だけでなく薬剤師、管理栄養士が在籍しています。ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
  青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
  小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
  横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
  南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
  広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
  新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)




関連するページ  慢性腎臓病


慢性腎臓病と歯科治療 Q&A