●金属アレルギーとは
「金歯」、「銀歯」などといわれるように、歯科治療では頻繁に金属が使われています。「金歯」や「銀歯」は、単なる金や銀ではなく、金、銀、銅、プラチナ、パラジウムなど様々な金属が含まれている合金です。これらの金属によってアレルギーが引きおこされることがあります。

アレルギーとは体の拒絶反応です。通常、歯科治療で使用する金属ではアレルギーはおきません。ところが、歯につめた金属がイオン化して、溶け出して体内に入り、それを異物(敵)とみなした体が攻撃を加えると、炎症や障害を引きおこして、金属アレルギーがおきます。

金属アレルギーは、かなりの個人差があります。アレルギーがあっても症状としてでない人もいますし、皮膚に発疹ができる、手や足の皮がむける、皮膚がただれたり、化膿をおこすなどの症状がでる人もいます。

また、歯科金属を使用して数十年たってから突然発症することもあり、すぐに症状が現れるとは限りません。まさか口の中の金属が原因だとは思いもしない人が多いようです。日本における金属アレルギーの患者数は、予備軍も含めると1000万人とされています。


金属アレルギーの原因 金属アレルギーの原因

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●金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状は皮膚がカサカサになる、赤くなるなど、全身にあらわれることが多く、口の中に症状があらわれることは少ない傾向にあります。

指輪 イヤリング 皮膚湿疹 金属アレルギーの症状


口の中の症状

 舌炎 舌痛症(ぜっつうしょう)  口腔灼熱症候群(バーニングマウス症候群)

 口内炎  口唇炎  口角炎  味覚障害  味覚異常  違和感

 歯肉炎 口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん) 
インプラント周囲炎 など


関連するページ  舌炎  舌痛症  口腔灼熱症候群  口内炎  味覚障害  扁平苔癬


全身の症状

 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)  SAPHO症候群  扁平苔癬  脱毛症

 接触性皮膚炎  顔面湿疹  蕁麻疹(じんましん)  アトピー性皮膚炎
 など


関連するページ  掌蹠膿疱症  SAPHO症候群  アトピー性皮膚炎と金属アレルギー



●金属アレルギーの判定方法
金属アレルギーを判定する方法には、パッチテスト、内服誘発テスト、リンパ球刺激試験(DLST)などがあります。毛髪ミネラル検査は、基準値があいまいで、科学的根拠に乏しく、金属アレルギーの判定には適さないとされています。

最も使用されている検査方法はパッチテストです。パッチテストは、歯科治療に使用される金属に対応したばんそうこうを皮膚に貼り、どの金属に反応しやすい体質なのかを調べる検査です。

金属がイオン化して溶け出すことを、溶出といいます。溶出した金属のイオンが体内に入り、それを異物とみなした体が攻撃を加えると、アレルギーがおきます。DMAメーター(歯科用金属溶出傾向測定装置)は、アレルギーの原因となる、溶出してい
る金属が口の中にあるかどうかを診断します。

パッチテストパッチテスト試薬  金属アレルギー検査DMAメーター(歯科用金属溶出傾向測定装置)

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●金属アレルギーの治療方法
金属アレルギーの治療には、歯科金属の交換のほか、金属との接触回避、金属食事制限、薬物療法があります。特定の金属にアレルギーがあることが判定した時点で、下記の治療をおこないます。


1.歯科金属の交換
口の中に入っているその金属を、アレルギーのない金属やセラミックスなどに代えます。

銀歯(治療前) 治療前   セラミックス(治療後) 治療後

関連するページ  歯科金属アレルギー治療の流れ  歯科金属アレルギー治療 Q&A



2.金属との接触回避
日常生活において、アレルギーのある金属を身につけないなどして接触を避けます。

アクセサリー 金属との接触回避

関連するページ  金属アレルギーの予防法  日常生活で使用する金属



3.金属食事制限
医師、歯科医師の指導のもとで、アレルギーのある金属が入っている食品の摂取を一定期間制限します。

関連するページ  金属アレルギーと食べ物


4.薬物療法
皮膚の炎症を抑えたり、コンディションを整えるために薬を使用します。

関連するページ  金属アレルギーの薬物療法



●金属アレルギー治療の予後
ある歯科大学病院の統計データでは、歯科金属の交換治療終了2ヶ月後では改善傾向にあるのは50%ほど、2年経過後では58%でした。時間の経過とともに、症状が改善する人が増加します。当クリニックでも同様の傾向がみられます。


金属アレルギー治療の予後



●金属アレルギー治療の診療科
金属アレルギー治療は歯科医院のほか、症状に応じて皮膚科、アレルギー科、内科を標榜する病院、医院での治療となります。また、アレルギーのある金属と接触回避や食事制限など、ご自身でおこなう治療(セルフケア)も大切です。


治療方法 診療科 セルフケア
 歯科金属の交換  歯科 ×
 金属との接触回避  歯科 皮膚科 アレルギー科 内科
 金属食事制限  歯科 皮膚科 アレルギー科 内科
 薬物療法  皮膚科 アレルギー科 内科 ×
 掌蹠膿疱症の治療  皮膚科 歯科 耳鼻咽喉科 内科 整形外科
 口腔扁平苔癬の治療  歯科 皮膚科 耳鼻咽喉科

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