関節リウマチと歯科治療 Q&A

Q.関節リウマチとはどのような病気でしょうか?

A.免疫の異常によって関節の腫れや痛みが生じ、持続した炎症の結果として骨や軟骨が破壊され関節が変形する病気です。

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Q.関節リウマチの患者数は多いのでしょうか?

A.国内の患者数は70〜100万人とされ、7割が30〜50歳代で発症し、性別では女性が多いとされています。



Q.関節リウマチの原因は何でしょうか?

A.原因は不明ですが、歯周病菌の感染、ストレス、喫煙、出産、遺伝などが発症に関与しているとされています。

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Q.母が関節リウマチですが、間違って母の歯ブラシを使っていましました。関節リウマチが感染することはあるでしょうか?

A.関節リウマチは感染症ではないため感染しません。



Q.中川駅前歯科クリニックでは、関節リウマチ患者の歯科治療をおこなっていますか?

A.おこなっています。お気軽にご来院ください。



Q.かかりつけ医から歯周病が進行しやすいので歯科に受診するよう言われました。関節リウマチは歯周病と関連があるのでか?

A.関節リウマチの患者さんは重症の歯周病のことが多く、歯周病が関節リウマチの発症や進行に影響を及ぼしているとされています。

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Q.なぜ関節リウマチを発症すると重症の歯周病になりやすいのでしょうか?

A.歯周病菌の関与のほか、手指関節の機能障害による不十分な歯みがき、ステロイド薬や免疫抑制剤の使用などが歯周病を進行させます。

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Q.歯周病の進行や虫歯の発生を防ぐことはできますか?

A.毎日の歯みがきをしっかりおこなったり、定期的に歯科医院で歯のクリーニングをおこなうことにより防ぐことができます。

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Q.歯周病が関節リウマチの症状を悪化させることはありますか?

A.あります。そのため、歯周病の予防や治療は重要となります。



Q.関節リウマチでも歯周病の再生治療(リグロス)を受けることはできますか?

A.できます。お気軽にご相談ください。

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Q.シェーグレン症候群を合併しています。合併する人は多いのでしょうか?

A.多いです。関節リウマチの患者さんの2割は、唾液が減少して口内が渇く病気「シェーグレン症候群」を発症しているとされています。

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Q.唾液が減少するとどうなるのでしょうか?

A.唾液の減少は歯周病の進行、虫歯の発生、口臭、味覚障害、免疫力の低下などをもたらします。

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Q.関節リウマチになると、虫歯になりやすいのでしょうか?

A.唾液の減少、不十分な歯みがき等により、虫歯になりやすくなります。歩行困難による行動制限は歯科受診(定期検診)の低下につながり、これも虫歯の原因になります。

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Q.ゼルヤンツ、メトトレキサート、ケアラム、フォリアミンを服用しています。歯が痛むのですが歯科医院では虫歯はないと言われました。薬の副作用のことはありますか?

A.副作用の可能性は低く、ほかの原因で歯痛がおきている可能性が高いと思われます。

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Q.関節リウマチでエンブレルを注射しています。歯科治療を受けることはできますか?

A.できます。ご安心ください。



Q.昔の銀歯(アマルガム合金)が関節リウマチの原因になると本に書いてありました。外してもらえますか?

A.学会ではアマルガム合金は口内では安定しており、影響を及ぼすことがないとの見解ですが、希望される患者様にはアマルガム合金の除去をさせていただいています。

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Q.関節リウマチを治すために、金属アレルギー治療をおこなったほうがよいでしょうか?

A.可能であれば避けた方がよいかと思います。日本リウマチ学会のガイドラインに沿った治療を受けられることをお勧めします。

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Q.歯医者さんに服用している薬を伝えたほうがいいですか?

A.飲み合わせに注意する薬、注意しなければならない治療があるので必ず伝えてください。



Q.メトトレキサートを服用しています。歯科治療の際に伝えた方がよいでしょうか?

A.感染予防や薬の処方で注意しなければならないため伝えたほうがよいでしょう。ロキソニンやボルタレンなど歯科で頻繁に使用される痛み止めの薬は、メトトレキサートの副作用を強くします。

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Q.関節リウマチを発症すると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすいと聞きました。注意することはありますか?

A.骨粗鬆症の薬によって、あごの骨が腐ってしまう(顎骨壊死)ことがあるため注意が必要となります。

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Q.関節リウマチでも抜歯はできますか?

A.できます。ただし、骨粗鬆症の薬を服用しているときは注意が必要となります。

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Q.50代女性です。3本の歯を抜歯してインプラントか入れ歯か迷っています。関節リウマチを発症するとインプラント治療は受けられないのでしょうか?

A.インプラント治療を受けることはできます。ご安心ください。

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Q.関節リウマチ歴5年ですが1年前から顎関節症になりました。関節リウマチの症状があごにあらわれることはありますか?

A.あります。下あごの骨(下顎頭)が破壊され、あごの痛みのほか、初期には前歯がかみ合わない(開口)症状があらわれ、症状が進むとあお向け(仰臥位)で寝ると呼吸困難になることがあります。

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Q.あごの違和感があります。関節リウマチの影響でしょうか?

A.関節リウマチの影響もあるかと思います。関節リウマチの患者さんは顎関節症(がくかんせつしょう)を発症しやすく、あごの痛みや違和感、口を開けたときに音が鳴ったり、口が開けにくいといった症状があらわれることがあります。



Q.顎関節症は治りますか?

A.歯科や口腔外科での治療によって改善はされますが、関節リウマチの影響によって再発しやすい傾向があります。



Q.関節リウマチになると、いびきをかいたり睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなると聞きました。

A.あごの骨が破壊されて下あごの骨が後ろに下がり気道が狭くなることで、いびきをかきやすくなったり睡眠時無呼吸症候群を発症することがあります。

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Q.20代女性です。関節リウマチでも矯正治療はできますか?

A.関節リウマチの症状にもよります。関節リウマチにより下あご(下顎頭)が変形して、かみ合わせが悪くなっている場合などは矯正治療が難しいことがあります。

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Q.半年前からステロイド薬を飲んでいます。口の中があちこち痛み、白くなっています。口内炎でしょうか?

A.関節リウマチの患者さんは、口内炎、舌炎、口腔カンジダ症を発症しやすい傾向にありますが、症状から口腔カンジダ症の可能性が高いと思われます。かかりつけの歯科医院にご相談ください。

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Q.メトトレキサートとプレドニンを服用しています。薬剤師さんからは感染に気を付けてくださいと言われますが、実感がわきません。

A.服用されている薬は免疫を下げ感染しやすくなりますが、多くの人は実感がありません。口内に限ると、歯周病が進行しやすかったり、口腔カンジダ症を発症したり、口からウイルス・細菌感染しやすくなります。口内を清潔に保つなどの対応をとるようにしてください。



Q.歯ブラシが持ちにくい場合はどうしたらよいでしょうか?

A.歯ブラシの握りを太くしたり、握りが曲げられる歯ブラシや電動歯ブラシを使用すると、歯をみがきやすくなります。

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Q.母は歩行困難ため外出できません。訪問歯科診療は可能ですか?

A.横浜市都筑区及び周辺区であれば可能です。お気軽にご相談ください。

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Q.治療はせずに相談だけでもしてもらえますか?

A.相談のみも可能です。お気軽にご来院ください。



Q.事前にメールで相談することはできますか?

A.メール、電話(045-910-2277)にてご相談をお受けしています。お気軽にご相談ください。


当クリニックは関節リウマチの方の歯科治療に対応しています。また、歯科医師、歯科衛生士だけでなく薬剤師、管理栄養士が在籍しています。ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。



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