Q.顎関節症とはどのような病気ですか?
A.あごを動かす筋肉やあごの関節の病気で、あごが痛くなる、口が開かない、あごを動かすと音が鳴ります。
あごの関節の病気です
関連するページ 顎関節症(がくかんせつしょう)
Q.珍しい病気ですか?
A.いいえ、決して珍しい病気ではありません。2人に1人は経験するともいわれています。
Q.年齢や性別に特徴はありますか?
A.年齢は20〜30歳代が最も多く、高齢になるほど減ります。性別では女性が多い傾向にあります。
Q.子供でも顎関節症になりますか?
A.なります。小学生は少ないものの、中学生くらいから患者数が増加します。
子供でも顎関節症になります
関連するページ 小児の顎関節症
Q.どのような症状がありますか?
A.口を開けるとあごが痛い、腫れる、口を大きく開けられない、口を開けるとあごがカクカク、ガクガク、ポキッと音がするなどの症状があります。
関連するページ 口を開けると音がなる仕組み
Q.顎関節症が原因で歯が痛んだり、頭痛がおきることはありますか?
A.あります。そのほかには耳鳴り、舌の痛み、口の乾燥感などがあります。ただし、これらの症状は他の病気のこともありますので、十分な診査が必要となります。
関連するページ 顎関節症を原因とする頭痛 舌痛症 ドライマウス(口腔乾燥症)
Q.肩こりや首のこりがあります。顎関節症が原因ですか?
A.顎関節症によってあごの筋肉の緊張が続くと、周囲の筋肉にも緊張がおき、肩こりや首のこりがおきることがあります。
Q.顎関節症の原因は何ですか?
A.歯ぎしり、ストレス、姿勢、食習慣、姿勢などの問題が重なったときに、顎関節症を発症すると考えられています。
頬杖も顎関節症の原因になります
関連するページ 顎関節症の原因 歯ぎしり
Q.急にあごが痛くなり口が開きません。原因は何でしょうか?
A.顎関節の急性炎症と思われます。
顎関節症になると、口が開かなくなることもあります
Q.顎関節症になると、なぜ口を開けると痛みがでるのでしょうか?
A.あごの関節や筋肉の外傷や炎症、ストレスなど心理的要因などによって痛みがでます。
Q.顎関節症で口が開きません。なぜ口が開かないのでしょうか?
A.あごの関節がずれたり、筋肉の痛みのため、口が開かないことがあります。なかには炎症や腫瘍、あごを長期間動かさなかったことにより口が開かないこともあります。
関連するページ 大きな口が開けられなくなる仕組み
Q.顎関節症の症状は進行していきますか?
A.症状が進行していくことは、ほとんどありません。むしろ自然に治っていくことも多い病気です。ただし、進行性下顎頭吸収、悪性腫瘍など一部のあごの病気は、症状が悪化していくことがあるため注意が必要となります。
関連するページ 進行性下顎頭吸収
Q.顎関節症の治療は何科でおこなわれていますか?
A.最初は顔や耳に症状がでる人も多いため、整形外科、耳鼻科、内科に受診する人も多いのですが、主に歯科や口腔外科でおこなわれています。
治療は主に歯科でおこないます
関連するページ 顎関節症の検査
Q.治療にはどのようなものがありますか?
A.マウスピースの装着、薬の服用、認知行動療法、外科手術などの治療をおこないます。
関連するページ 顎関節症の治療
Q.すぐに治りますか?
A.症状によって異なりますが、数ヶ月かかることが多いです。
Q.マウスピースは簡単につくってもらえますか?
A.マウスピース(スプリント)は2回の来院で作製、お渡しできます。
マウスピース
Q.マウスピースの費用はどのくらいですか?
A.健康保険適応で、3割負担の方で3000円ほどです。
Q.あごが痛みます。顎関節症に使用される鎮痛薬を教えてください。
A.ロキソニン、カロナールなどの薬が症状にあわせて使用されます。
関連するページ 顎関節症の薬物療法
Q.理学療法にはどのような方法がありますか?
A.理学療法には物理療法と運動療法があり、歯科医師(もしくは歯科衛生士、理学療法士)がおこなうものと、歯科医師(同)の指導のもとで患者さん自身がおこなうものに分けられます。
Q.理学療法は有効ですか?
A.顎関節症の症状にもよりますが有効です。当クリニックでも治療をおこなっていますのでお気軽にご相談ください。
理学療法
関連するページ 顎関節症の理学療法(低周波療法)
Q.物理療法にはどのような方法がありますか?
A.筋肉のマッサージ、ホットパック、低周波治療による筋肉への電気刺激などがあります。
Q.あごの痛みの治療に運動療法は有効ですか?
A.有効です。あごが痛いからとのことで何もしないと、痛みが増すことが多い傾向にあります。
関連するページ 痛みの改善のための運動療法
Q.運動療法にはどのような方法がありますか?
A.あごの筋肉や靭帯を改善するストレッチ、顎関節の動きを改善する下顎可動化訓練、また、疲れやすい筋肉をきたえる筋力増強訓練などがあります。
Q.あごが痛みます。すぐにかみ合わせの治療をおこなったほうがよいでしょうか?
A.早い時期にかみ合わせの治療をおこなってしまうと、あごの症状が改善したときにかみ合わせが合わなくなることがあるため避けたほうがよいでしょう。
Q.歯並びやかみ合わせを治せば、顎関節症は治りますか?
A.悪い歯並びやかみ合わせも顎関節症の一因ですが、顎関節症は様々な要因から発症しているため、必ずしも治るわけではありません。高額な費用と期間がかかるため、歯並びやかみ合わせの治療は、避けた方がよいと思います。
かみ合わせの治療は避けた方がよいでしょう
Q.20代女性ですがあごが時々痛みます。かみ合わせが原因と思うので矯正治療をおこなったほうがよいでしょうか?
A.同様のご質問を度々受けますが、顎関節症は様々な要因から発症していますので、まずは費用や治療期間のかからない方法を選択されるのがよいかと思います。
関連するページ 矯正歯科・歯並び
Q.30代男性ですが顎関節症の原因はかみ合わせといわれ、セラミック治療を勧められています。150万円の費用がかかるのですが治療をおこなうか迷っています。
A.同様のご質問を度々お受けしますが、費用負担の少ない治療から始められることをお勧めします。
Q.古くなった銀歯を最新のセラミックスに交換すれば顎関節症は治りますか?
A.治る可能性は低く高額な費用がかかるため避けた方がよいでしょう。顎関節症の治療は、身体的、経済的な負担が小さい治療から始めるのがよいでしょう。
Q.長く顎関節症に悩まされています。手術をしないと治らないでしょうか?
A.顎関節症は手術をしなくても改善することがほとんどです。手術はあごの骨の変形が大きいときなどに限られます。
Q.30代女性です。顎関節症を放置していたら、最近になってこめかみの辺りがジンジン痛みます。かなり悪くなっている気がします。さすがに治療を受けた方がよいでしょうか?
A.顎関節症をそのままにしている方は多くいますが、単なる顎関節症だけでなく重大な病気のこともありますので、歯科や口腔外科に受診されることをお勧めします。
Q.全身の病気が原因で顎関節症を発症することはありますか?
A.顎関節症を発症する病気としては致命率の高い病気である破傷風、200万人の患者さんがいる線維筋痛症のほか、関節リウマチ、巨細胞性動脈炎、SAPHO症候群、成人スチル病、マルファン症候群、エーラスダンロス症候群などがあります。
Q.60代女性です。食事や会話などであごを動かすと痛みがでて、止めると痛みがなくなります。顎関節症でしょうか?
A.顎関節症のほか、巨細胞性動脈炎の可能性があります。巨細胞性動脈炎は患者さんの1割が失明する病気でもありますので早めに受診してください。
Q.男子高校生です。あごがときどき外れます。治療を受けた方がよいでしょうか?
A.マルファン症候群、エーラスダンロス症候群の症状としてあごが外れることがあります。これらの病気は病気に気付かない人も多く、成人になってから診断され治療を受ける人も多くいます。一度、医療機関に受診された方がよいでしょう。
Q.難治性の顎関節症はどのようなものですか?
A.少数ですが難治性の方がおり、線維筋痛症、うつ病、パニック障害、強迫性障害、身体症状症(身体表現性障害)など他の病気が関与しているとき、慢性疼痛といい痛みが長期化すると難治性となることがあります。
Q.あごによくない生活習慣はありますか?
A.長時間のパソコンやスマートフォンの使用、歯ぎしり、食いしばり、頬杖、片側だけかむ食事などです。
関連するページ 顎関節症の予防
Q.TCH(歯列接触癖)とは何でしょうか?
A.無意識に上下の歯を接触させる癖のことをTCHといいます。
スマートフォンの使用時など、上下の歯を無意識に接触させていることはよくあります
関連するページ TCH(歯列接触癖)
Q.TCHがなぜ話題になり、問題になっているのでしょうか?
A.顎関節症の患者さんの多くにTCHがみられること、TCHを治せば顎関節症が治る患者さんが多いためです。
関連するページ 顎関節症の予防
Q.TCHの治療は大変ですか?
A.TCHの治療は歯科で指導を受け、患者さんご自身で実践するだけですので、治療にあたっての身体的、金銭的負担は少なく、大変ではありません。
Q.事前に相談することはできますか?
A.メール、電話(045-910-2277)にてご相談をお受けしています。メールでの相談で最も多いのが摂食障害の方からです。お気軽にご相談ください
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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